癌に効く食べ物

癌に効く食べ物 その16 玄米

癌に効く食べ物 その16 玄米

玄米

穀物には人間の生理機能を働かせるために必要な基礎的栄養成分がまんべんなく含まれていて、それ自体非常にバランスのいい食品だからです。

 

もちろん、穀物にもいろいろありますが、日本人が主食にするのに最も適しているのは米です。米は私たち日本人の生理にも好みにも最もマッチしている食物です。

 

日本の気候風土は稲の生育にとても適していて、良質な米が収穫できます。この日本の米が美味しいということは、日本人なら誰でも感じることではないでしょうか。

 

炊きたてのごはんにみそ汁、それに漬物と梅干し。それだけでも食事として十分満足できるのは、お米自体が美味しいからです。

 

しかし、どんなに美味しい米でも、精白した自米では、体にとっては有り難くない食物になってしまいます。

 

ここで言う「米」とは、「玄米」の話です。

 

玄米が最高の主食であるという理由は、他の多くの食品が他の食品との組み合わせによるバランスを考えなければならないのに対し、玄米はそれ自体がバランスのとれた完全栄養食品だからです。

 

玄米は、中心の部分に米粒の大部分を占める胚乳部があり、その一角に胚芽がついていて、それらのまわりを糠の層が取り巻いています。重さの割合でいいますと、胚乳部が92パーセント、胚芽3パーセント、糠が5パーセントです。

 

中心部の胚乳部はデンプン質で、この主な成分は人間にとって最も重要な炭水化物です。炭水化物は一般にはカロリー源になるだけと思われていますが、もっと本質的な役割は、体のタンパク質を生合成する主役になっていることです。

 

ですから、体にとって最も基本となる最重要の栄養成分といえます。

 

生命活動が営まれている主要舞台はいうまでもなく、体細胞です。その体細胞を構成する体タンパクを合成する素材となるのが、炭水化物なのです。

 

ただし、炭水化物がスムーズに吸収され、体にとっての必要な成分に変化し、効率よく燃焼するためには条件があります。

 

その条件とは、炭水化物がミネラル、ビタミン、酵素などの有効成分と共存しているということです。

 

炭水化物という点では白米も同じです。

 

しかし、玄米を精白して白米にしてしまうとミネラルやビタミンといった有効な成分が集中している胚芽と糠を取り去ってしまうので、同じ米とはいえ、食品としてはまったく不完全な別物になってしまうのです。

 

ですからお米は白米ではなく玄米を食べるようにしたいですね。

 

玄米に含まれる成分

精白で取り除かれてしまう胚芽には、ビタミンとミネラルが豊富に含まれています。胚芽は、米が本来もっているすぐれた栄養成分の大半が含まれている大切な部分です。

 

ビタミンB1

炭水化物が体内で有効に吸収され、燃焼するのに欠かせないビタミンです。もし不足すると、脚気の症状が引き起こされます。玄米には自米の四倍の量が含まれています。

 

ビタミンB2

B1と同じく炭水化物の代謝に関係するビタミンで、脂肪の代謝にも不可欠です。不足すると、老化したり、スタミナが減退します。最近では、肝臓の解毒作用をスムーズにする効果があることがわかり、注目されています。腸の中の異常発酵によって発生した発ガン物質などの毒素を、すみやかに処理するのを手助けしてくれるので、非常に大切な成分といえます。

 

プロビタミンC

ビタミンCと同類で、体内でビタミンCに変わります。ビタミンCというと、新鮮な生野菜や果物にしか含まれていないと思われているようですが、玄米にもプロビタミンCが含まれているので、ビタミンCを摂るのと同じ効果が期待できます。ビタミンCが欠乏すると、毛細血管から出血しやすくなります。それは、血管の壁の中のゼラチン質が減ってしまうからです。このゼラチン質を作り出す細胞機能に欠かせないのがビタミンAとCです。玄米にはビタミンAも豊富に含まれるので、ゼラチン質の生成に有効なのです。ゼラチン質が多く含まれている器官は、血管、皮膚、骨、軟骨、靱帯などで、玄米はこれらの器官の強化に効果が高いのです。また、ビタミンAとCが不足すると、これらの器官が弱くなるだけでなく、体全体の抵抗力が弱って、病気にかかりやすくなります。

 

二コチン酸(ナイアシン)

欠乏すると皮膚や粘膜に炎症が起こります。慢性的に欠乏した場合、日角炎、便秘、下痢、腹痛、胃炎などを起こしやすくなります。また、神経系、とくに脳細胞の機能にも関わっていて、不足するとノイローゼなどが生じやすくなります。

 

バントテン酸

神経系や内分泌系の機能を正常にする重要な働きをする成分で、脂肪の代謝にも関わりがあります。肌を美しくする作用もあります。パントテン酸が不足すると、無気力になったり、性ホルモンの分泌にも障害が起こります。白米には玄米の半分以下しか含まれていません。

 

ビタミンE

老化を促す過酸化脂肪の発生を防ぎ、血管の弾力性を高め、血流をよくする作用があります。そのため、すべての組織と臓器を若々しく保ってくれます。白米にはほとんど含まれていません。

 

脂肪酸

良質の脂肪酸であるリノール酸がたっぷり含まれています。動脈硬化を防止することによって慢性病を防ぐことに役立ちます。また、細胞膜の機能を健全にして、体細胞への物質の出入りを適性にする働きもありますから、細胞機能が活発になり、体の抵抗力が強まります。胚芽と同じように、精白によって取り除かれる糠にも、重要な栄養成分が含まれています。脂肪酸のほか、便秘を防ぐ繊維がたっぷりあります。繊維は、腸の内容物をスムーズに移送して、腸内をいつもきれいにしておくためにとても大切です。玄米を食べると便の量が多くなるのは、腸内の停滞物を、玄米の繊維がきれいにさらって排出してくれるからです。また、レシチンも豊富で、細胞膜や血球膜の機能を健全にする力があり、毒素に対する抵抗力を強めてくれます。

 

このように、すばらしい成分を豊富に含む玄米だからこそ、健康な体づくりに欠かせない主食となり得るのです。すぐにでも、自米から玄米に変えてみてください。

 

昔の人を悩ませた江戸わずらい

日本人の主食である「米」は、大変すぐれた食品です。

 

しかし、すぐれた穀類というのは、未精白のものに限ります。つまり、白米ではなく玄米、自パンではなく黒パン(玄米パン、玄麦バンなど)でなければならないのです。

 

その理由は、お米とは胚芽や糠の部分にこそ有効な成分が含まれているからです

 

ですから、白米を主食にしていては、まったく意味がありません。毎日食べている白米がダメと言われると驚かれる人が多いでしょう。

 

それというのも、実は白米は栄養が乏しいばかりかリゾレシチンという発ガン促進物質が含まれているのです。

 

一方、胚芽を含む玄米にはこのリゾレシチンの作用を抑制する抗ガン因子が含まれているだけでなく、農薬や放射線などの発ガン因子を解毒排除するキレート物質も含まれています

 

ほんとうに食べなければいけない大切な胚芽を捨て去り、わざわざ有害物に作り変えてしまったものだけを常食しているのは、本当に勿体ない話です。

 

欧米では肉食の過剰摂取がガン増加の原因であるのに対して、日本では、肉食に加えこの白米の食べすぎが原因であると思われます。

 

江戸時代、それまで玄米を食べていた一般庶民が「白米」を食べるようになった途端、江戸わずらい(脚気にかかって死ぬ人)が続出したという当時の記録があります。

 

江戸時代、精米技術が発達してしばらく経ってからのこと・・・

 

それまで人々は精白度が低い米しか食べることができなかったのですが、精米技術が向上したことで白米も食べることができるようになりました。

 

初めて口にする白米の美味しさに当時の人々は痛くは感動しましたが、しばらくして脚気が大流行。「江戸患い」や「大阪腫れ」という名前で全国各地に広がったのです。

 

今までと同じような食生活をしていれば問題なかったのに、技術が発達して白米を食べられるようになってしまったが故に健康問題が引き起こされてしまったわけです。

 

現在はさまざまな食品を副食として摂るようになったので、そうした弊害が表面化しにくくなってはいますが、白米を食べ続けている限り江戸わずらいのリスクは潜在しています。

 

「米」偏に「白」と書いて「粕」と読むように、白米はお米が本来持っている豊富な栄養成分を取り去ったカスに他ならないのです

 

この漢字の成り立ちからみても、昔の人の洞察力にはただただ敬服しますね。

 

完全な主食「玄米・雑穀ごはん」

玄米以外の穀類は雑穀といわれますが、この雑穀を玄米に加えていただくと、さらにバランスが良く、薬効性の高い主食になります。

 

キビ、アワ、ムギ(丸麦)、ソバ、 ハトムギ、ヒエなどは、とても生命力や野性味が強く、それぞれが異なった組成をもち、粗タンパクやミネラル、微量元素、酵素、特殊薬効成分などを豊富に含んでいます。

 

たとえば、ヒエの粗タンパクは米の三倍、類脂肪は米の二〇倍にもなります。ここに、解毒作用のあるアズキやクロマメといった乾豆を加えると、ほぼ完全な主食になります。

 

ただし、あくまでも主役は玄米です。ですから、玄米を五割以上にして、なるべくいろいろな種類の雑穀類を加えて主食としてください。

 

とくにガンの治療食としては、四〜五割の雑穀を加えます。厳密には、体質・病状に合った雑穀の組合せにするのがベストですが、基本的には、キビ、アワ、 ハトムギ、そしてアズキとクロマメは必ず加えたいところです。

 

玄米は100回噛もう!

主食を玄米と雑穀のごはんに変えたとき、気をつけていただきたいことがあります。それは、「徹底的に噛もう」ということです。

 

白米のようにほとんどデンプン質だけになっている米なら、そんなに噛まなくてものどを通っていきますし、有効成分をほとんど取り去っていますから、どんなに噛んでもうま味は少ししか出てきません。

 

現代はやわらかいことが食物の第一条件であるかのように「やわらかい」が美味しいと同義語のように使われ、噛む回数も驚くほど少なくなっています。しかし、それは過食や胃腸の調子を悪くする原因になるのです。

 

食物をよく噛まないで食べている人は、たいてい胃の具合が悪いもの。胃腸障害が起これば、体が疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。

 

これは癌も例外ではありません。ですから、胃腸の調子を整えるためには、まず、食物を徹底的に咀疇することです。

 

よく噛んで食べれば、あごの運動にともなって、脳の中枢に信号が送られ、早く満腹感が得られるようになります。そのため、食べる量が少なくてすみます。少食になれば、胃腸の負担もそれだけ減ります。

 

また、よく噛むことによって唾液の分泌が促進され、消化作業がスムーズに進みます。これは腸壁の生理を健全化し、必要な栄養成分が効率よく吸収されるようになります。

 

食物がいったん胃に入ってしまえば、それを意識的に消化することはできません。

 

「よく噛まなかったから、胃に頑張って消化してもらおう」などということはできないのです。意識的に消化作用ができるのは国の中でよく噛むということ、それ以外に消化作用を助ける方法はありません。

 

せっかくガンに効果のある食品を摂っても、よく噛む人と噛まない人では、効果のあらわれ方がまったく違います。

 

ですから、玄米も100回ぐらい噛んで、その有効成分が体内に十分摂り込まれるようにしたいものです。


このエントリーをはてなブックマークに追加 

癌に効く食べ物.com

関連ページ

胃ガンに良い食事とは?
胃ガンになると食事指導が入って食事療法をしたり、お酒を控えたりで大変ですよね。また、胃を全摘出した場合や術後の献立はどうすればいいかなど、分からないことは多々あります。そこで、このページでは胃がんに効く食品をご紹介します。
トマト
日本人死因率1位を記録している癌。そんな私たちを悩ませている癌ですが、普段から癌に効果的な食べ物を意識的に食べることで発生のリスクや体増殖をかなり抑えることができるのは意外と知られていません。ここではそんな癌に効く食べ物で有名なトマトについてご紹介したいと思います。
レバー
癌に対抗するには免疫力の向上が欠かせませんが、同時に精力もしっかりつけることが大事です。ここではそんな精力増進に寄与するレバーについてご紹介します。
唐辛子
癌に効く食べ物は色々ありますが、癌をやっつけるイメージでは唐辛子の右に出るものはいないでしょう。あの辛さと強烈な赤色は誰もが「癌細胞も撃退してしまうのでは?」と一度や二度は思ったことがあるでしょう。ここではそんな唐辛子が癌にどのように効果的なのかを解説します。
枝豆
癌になるとそれまでの食事を改めなければならなくなるので食生活も摂生をしなければいけなくなります。しかし、毎晩の晩酌が楽しみだった人が急にそそれを止めるのも難しい話。そこで役立つのが枝豆です。
白菜
癌に効く食べ物をとにかく沢山摂りたい!そんな人も中にはいると思います。そこで、ここでは冬のお鍋を中心に大活躍する白菜について見てみます。
ほうれん草
小さな頃見たポパイ。そんなポパイが元気いっぱいになる食べ物がご存じほうれん草です。ここではポパイにちなんでほうれん草の知られざるパワーに迫ってみます。
紫イペ・タヒボ茶
当サイトでは癌に効く食べ物を中心にご紹介していますが、普段口にしないものにもそういった食べ物は沢山あります。そこで、ここでは普段は目にすることがまず無い紫イペ・タヒボ茶について紹介します。
緑茶
毎日口にするもので癌を予防・克服できればなぁ・・・というのは妙齢になった人なら誰しも一度や二度は考えたことがあるハズ。ここではそんな毎日口にするものの中から緑茶をご紹介します。
青魚
日本人の食生活も戦後大きく変化してきましたが、その過程の中で口にしなくなったものがあります。それが魚です。古くから日本人と深く馴染みがあった魚は癌に対してどのような影響を与えるのか、見ていきたいと思います。
らっきょう
普段口にするものの中には「それが癌に効くの?」というものも実は多く隠されています。ここではそんな地味ながら癌に効果的な食べ物の中でも意外と知られていないらっきょうについてご紹介します。
大豆
第11回目となる今回は、癌を初めとした病気対策の中でも特に有名な大豆について取り上げます。癖がなく幅広い料理に使える大豆。そんな大豆の魅力に迫りたいと思います。
キャベツ
日本人に古くから馴染み深い野菜としてお馴染みのキャベツ。いつも口にしているだけあってその栄養効果といえば食物繊維くらいしか思い浮かばないかもしれませんが、実はキャベツには驚くべき癌への対抗力が含まれていました。ここではそんなキャベツについて触れてみます。
キノコ類
長寿にまつわる食品は洋の東西を問わず数多く存在しますが、その中でもひときわ異彩を放つのが何を隠そう、ご存じキノコ類です。キノコはいつの時代、場所においても健康増進の要として人々から重宝されてきた歴史があります。ここではそんなキノコ類が癌に果たす効果を解説していきます。
海藻
ある程度の年齢になってくると気になるのが髪の悩みです。加齢と共に毛髪量が減っていくのは仕方ないのかもしれませんが、ちょっとナーバスな気分になりますよね。そんな時おススメされる海藻ですが、じつはこれには癌にも効果があることを皆さんはご存じでしょうか?
にんにく
癌になると最も大きな変化として生気が失われていきます。これは精神的な意味でも体力的な意味でもそうなってしまうのは仕方なく、それにどう抗うかが癌対策の一つの重要な点であることは間違いありません。ここではそんな生気をモリモリと増やしてくれるにんにくについてまとめてみました。